インデックスに戻る



Directed and Produced by
純谷吉松(Itoya Kichimatsu)


■2005年12月のニュース一覧
▼[2005.12.29]未来を持つ街に
▼[2005.12.27]MtoS
▼[2005.12.25]二日酔い見目
▼[2005.12.23]あしたのしんぶん
▼[2005.12.21]メールの置き場所
▼[2005.12.19]笑みの了見
▼[2005.12.17]環境,広がり,接続
▼[2005.12.15]この,空の下で
▼[2005.12.13]世界の構築
▼[2005.12.11]ウイルス天国
▼[2005.12.09]現実の,人間
▼[2005.12.07]last forever, this situation?
▼[2005.12.05]blueTooTh To connecT
▼[2005.12.03]惜しくかなしい年末
▼[2005.12.01]待ち望まれている通貨

■2006年01月のニュース一覧
■2005年11月のニュース一覧


 
[2005.12.29]
  未来を持つ街に


 ▼San Francisco shows world how not to do Muni Wi-Fi(The Register)【英語】
  http://www.theregister.co.uk/2005/12/23/sf_muni_wifi/


 何十年後にも,ずっと意味がある市政を,いま行うなら,すぐにでも始めていいことは決まっている。もうすでに,それに取り掛かっている街もある。

quote:サンフランシスコのギャビン・ニューサム市長は,まさしく現代の政治家のモデルである。このことは,地方の街のWi-Fi設置について重要である。ニューサム市長は8月に,Wi-Fiは「基本的な人間の権利」であると宣言した。それに対して,グーグル社などが計画書を提出した。その計画書は2月21日まで検討される。

 サンフランシスコが自由に使えるWi-Fiを完備した街になるかはまだわからないが,市長の方針はもう決まっているようだ。無料で提供されれば有料のDSLや光ファイバーのサービスに契約する人はいなくなると思う人がいるかもしれないが,そんなことはありえない。最終的にセキュリティを保持するためには有料のサービスが必要になるし,サーバー構築や強いP2Pでのファイル共有的なことを行うには,やはり無料のサービスでは限界がある。だから,無料のWi-Fiには社会底辺としての,横断歩道や街灯と同じ程度の役割しかない。それが,地球上のすべての街に無料のWi-Fiをはり巡らすための基本的なコンセンサスである。

 「昔はね,携帯電話で金儲けをしていた人がいたんだって。いまぢゃ信じられないよね。そんなどぉでもいいものにお金を払うなんて。いまなら必要ならメールでもボイスチャットでもすぐにつなげばいい。ネットワークは,いつでもそこにあるのだから。自動車にしても電車にしても,すべての交通関係の情報制御もそのネットワーク上で行われるし,学校や市役所の関係機関との連絡もそれですむ。ひとり暮らしのお年寄りなどの管理などにも,ネットワークは使われている。それがないと,なにも始まらないような状況に文句を云う人はいるけど,でも,あって当然のものがあるのは,別に問題にしても仕方ない。いまは,そうやって動いている。わたしも,その上で生きてる。それを問題なく実行するのが,政治ってものなんだろうね。いま政治家と呼ばれている人たちには,その能力があるかな?」。



 
[2005.12.27]
  MtoS


 ▼Microsoft drops Mac IE(Zeropaid.com)【英語】
  http://www.zeropaid.com/news/6041/Microsoft+drops+Mac+IE/


 アップルはiPodを独占したいために他社を完全にないがしろにしているように,サードパーティに対する扱いのひどさが,結局地位を得られない弱さのひとつのようだ。これに,ついても。

quote:マイクロソフト社(MS)の16日の声明によると,インターネット・エクスプローラー(IE)のマックのサポートは2003年6月に終了を予告しており,12月31日でそのサポート終了となる。MSは3年でIEの更新を止め,現在マックユーザーはIE5(ウインドウズのIE6より古い)が提供されている。MSはマックのIEユーザーに「アップルのサファリのような最新のブラウジングテクノロジー」への移行を勧めている。

 マックユーザーのなかにはMSをバカにすることだけで生きている人も多いのでマック版のIEなんてバカにされてばかりだろうけど,何気にMSのマック製品はそんなにひどいものは少ない感じがする。個人的な感想になるけど,IEもオフィスもウインドウズメディアプレイヤーも,ウインドウズ版よりマック版の方がよいものがそろっていると思う。IEに関して云えば,まぁタブがないのはウインドウズ版もいまだにそうなのだから仕方ないけど,ツールボタンのカスタマイズ性とか,もともとのインターフェイスの柔らかさとか,マック的なインターフェイスをきちんと踏襲するところとか,あとウインドウズ版に付いてる余計なものがいろいろとないところとか,そんなにバカにする必要はない程度に仕上がっていると思う。

 もともと,MSはマックのソフトを造るのは上手だと思う。クラシックマック(OS9)の時代から,オフィスもIEもそこそこなものができていた。もちろんそれらはMS内のマック開発部の人たちが優秀だったのだろうが,その人たちからの新しいリリースの話をとんと聞かないところをみると,現在はマック開発部自体運営停止になっているのではとも思う。詳細は知らないし,マックのインテルCPUへの移行でまた開発しやすくはなるだろうから,そこが戻ってくる転機にはなるだろう。なんにしても,現行のマックに対する新規開発はもうないと思われる。どんな理由であれ,有能なサードパーティメーカーのひとつが消えようとしているのだから,現在のマックにとって大きなマイナスでしかない。



 
[2005.12.25]
  二日酔い見目


 ▼Hangover cures don't work: official(The Register)【英語】
  http://www.theregister.co.uk/2005/12/23/hangover_cures/


 この世には楽しいことは少なく,つらいことは山ほどある。だからこんな簡単に,人は杯を開け,そしてつらいことがやってくるのです。

quote:きょうオフィスを出て飲みに行こうと思っている我々に悪い知らせ。二日酔いに効く治療法なんてものはなく,それを避ける唯一の方法は酒を飲まないことである。エクスター大学のチームによる実験では,どれも効果がなかったとロイターが伝えている。はいはい,もちろんわたしたちはそれを理解してクリスマスと新年を迎えるサ。

 The Registerはやっぱりよくわかってるな,わはは。わたしも十代の後半からずっと,夜のふけは酒を飲んで過ごしている。それで慣れてしまっているのもあるのだろうけど,あまり二日酔いにはなったことがない。けれど,ときたまひどい目には遇う。そこで後悔はするけどそれが尾を引くのだったらもう飲んでないだろう。酒を全然飲まない,という人も1,2度は飲んでそのひどい目に遇ったという人が多いのではと思う。わたしはいまは翌日を気にしなくていい仕事なのでよいが,そうでなくなる前にそのつらさを味わっておくのは生きていく通り道みたいなもんではないかと思う。

 いろいろ二日酔いを解消する方法というのは耳にすることがあるけど,二日酔いにならないための決定打というような方法は確かにない気がする。迎え酒とか脂っこいものやキャベツなどを飲む前にとることから,果てはセックス,オランダ派の絵画の鑑賞まであげられている。結局,そんなものありゃしないと結論付けられた二日酔い。まぁでも次の日になにもないのだったら,知覚的肉体的精神的形而上的にも,とにかくぶちのめされる二日酔いを味わうというのも,大切なことのような気がする。



 
[2005.12.23]
  あしたのしんぶん


 ▼Tomorrow's paper will be digital(The Register)【英語】
  http://www.theregister.co.uk/2005/12/21/electronic_paper/


 いくつかある全国紙のなかで,どこが最初に紙を捨てるのか,いまから楽しみだ。新聞に対する信頼も全然なくなった世の中に,生き残る道なんてわずかしかないのだから。

quote:ベルギーの新聞,デイリー・デ・テイト紙は2006年4月から携帯型のデジタル端末で配布されることになる。オランダのiRexテクノロジーズ社のデジタル新聞の端末は,Wi-Fiの接続を用いてさまざまなソースからその内容を得るが,8.1インチのサイズと16階調の読みやすい色調で表示,屋内でも屋外でも読みやすく,バッテリーは14日間もつ。

 ところで新聞ってのはいつまであるんだろうか? ぃゃ,それではきちんと伝わっていないか。紙の新聞ってのはいつまであるんだろうか,と云うのが正確だ。わたしは詳しい新聞社の決算なんて知らないのであれだけど,たぶん新聞社で安定して黒字で問題なくやっているところは少ないと思う。もともと,読者から支払われる購読料(新聞代)だけでやっている新聞社は存在しないという。新聞社は掲載している広告料で,新聞販売店は折り込み広告で食っている,というのをきいたことがある。かなり前からメディアの中心はテレビになり,昨今は新聞記事はネットでタダでみるのが当然だ。そんなときに新聞代を払って新聞をとっているヤツの数なんてたかがしれている。

 個人的にはいったいなんのために紙の新聞をやり続けているのかさっぱりわからないし,別に紙でもうかってるわけでなく,将来的にはネット上での記事提供でしか生きていく道はないのだから,さっさと紙を捨ててネット専属で活動したほうがよいだろうと思う。たとえいまはネット部門が黒字でなくても,そっちにしか未来がないのだから,あしたも紙の新聞を出していくことに意味がないのは誰でもわかる。まっ,それを云ったら紙の雑誌も書籍も全部そうなんだけどね。



 
[2005.12.21]
  メールの置き場所


 ▼Gmail goes mobile(The Register)【英語】
  http://www.theregister.co.uk/2005/12/19/electric_gmail/


 いつでも,どこからでも,受け取れる。そんなメールのために,進めるべきこと。

quote:グーグル社はGmailモバイルを始め,Gmailのユーザーは携帯電話から自分のアカウントにアクセスすることができる。人気のあるメールアカウントのモバイルスクリーンサポートは,ユーザーが携帯電話でhttp://m.gmail.comにアクセスし,Gmailアカウントを閲覧できる。ページは,あなたが使っているどんな携帯電話にもそのインターフェイスを自動的に最適化して表示する。また,添付ファイル(画像やワード,PDFのファイル)を開くことができる。ウェブメールの携帯電話サポートは,ヤフーやMSNなども激しく争っている。Gmailはまだテスト中で,利用するにはすでに利用している人から招待を受ける必要がある。

 ちなみにこのGmailの携帯電話でのサービスは,日本の携帯電話からはまだ利用できないようだ(地域ごとのアドレスでか優先言語でか,なにで止めてるのかな?)。先日のハードディスクにあるソフトは全部ネット上に移行するという過去記事の続きになるかもしれないが,グーグルは本当にメールソフトという存在をなくそうとしている感じがする。携帯電話も,最終的にはブラウジング・デバイスとしてあれば,それでよい。ぃゃ,それ以上の必要がない。

 Gmailも設定画面で「POPダウンロード」を有効にすればパソコンのメールソフトでの受信・送信もできるようにはなるんだけど,ウェブ上での利用はさほど面倒でないほどインターフェイスが整っている。メールソフトから本格的に移行しようとすると,ほかのメールアカウントのメールの受信もしている場合,そのメールを@gmail.comのアカウントに転送できるかによる。けど,携帯電話でのアクセスも拡充されていって,メール,というものの置き場所が,本当に,ハードディスクやちっちゃい携帯電話機のなかではなく,ネットワーク上のスペースへと変わっていっているのを感じる。で,そぉなるとそのスペースの容量がどんどん問題になっていくんだろうけど,Gmailってアカウントの容量が2.6GBにまでなってんだね。知らなかったよ。



 
[2005.12.19]
  笑みの了見


 ▼Mona Lisa 'happy', computer finds(BBC NEWS)【英語】
  http://news.bbc.co.uk/1/hi/entertainment/4530650.stm


 笑顔を描ける絵師は山ほどいる。ぃゃ,全員描ける。でも,笑みを描ける人は。

quote:アムステルダム大学のコンピュータによって,モナリザの感情認知が行われた。結果は83%の幸福,9%の嫌悪感,6%の恐怖,2%の怒り,となったとニューサイエンティスト誌は伝えている。モナリザはパリのルーブル美術館で一般公開されており,1503〜1506年の間に描かれた。富豪のフランチェスコ・デル・ジョコンド氏の妻の名をとって名付けられたと思われる。

 モナリザをみて,笑っていると感じる人は少ない。わたしたちが一般的に考えている笑顔とはカケラも違うし,笑みは感じるが笑ってはいない。だが,分析では圧倒的に幸福感に満ちており,そこからかもし出される印象が,この絵の「微笑み」を固定している。コンピュータによる分析は若い女性の顔のデータベースを作成し,それとの比較によるものだと云う。(「モナ・リザ」ウィキペディアのページ

 「ボクは君の笑い顔をみたことがない。いや,笑わないキャラなんてテレビではよく出てくるものだから,それほど珍しいわけではない。感情がないわけでなく,それを表に出すのは,パワーがいる。だから,表に出さないでいることはありえることだ。笑みは表情ではない。想いである。表情はいくらでも嘘をつける。でも,笑みに嘘はない。だから,笑みを読み取れる能力を身に付ける必要がある。ボクは君の想いを読み取れているだろうか。わからないけど,ボクは君を,慈しむことで,少しでもそれに近づきたいと思う」。



 
[2005.12.17]
  環境,広がり,接続


 ▼Say goodbye to software residing on your computer(USATODAY.com)【英語】
  http://www.usatoday.com/tech/columnist/andrewkantor/2005-12-15-web-software_x.htm


quote:アンドリュー・カンター氏のコラム。昔々,わたしはAOL.comのメールアカウントを,電子メールソフトを使って使用していた。が,いまはプロフェッショナルならビジネスメールには,仕事のアカウントかグーグル・メール(Gメール)ヤフー・メールを使用する。実際のところ,いろんなソフトはどんどんハードディスクを離れてネット上に移行している。ネットの接続は,世界中のコンピュータ上でソフトを使用することを許す。あなたは(ブラウザのある)簡単な機械だけで,自分の環境とともに旅ができる。

 はてなアンテナを使って,ウェブページの更新確認ソフトを使用していない人もいるだろう。なつみかんなどの更新時刻表示のCGIを使っている人もいるかもしれない。ヤフーの国語・英和・和英などの辞書機能を使って,ハードディスク内にある辞書ソフトを使っていない人もいるだろう。同じようにヤフーの翻訳機能やエキサイトの翻訳機能を使って,ハードディスクの翻訳ソフトを使っていない人もいるだろう。

 わたしはRSSリーダーと呼ばれるソフトを使ってない。ぃゃ,いまの仕事柄,いくつかのRSSリーダーをあれこれ使って記事を作成してはいるけど,常用しているソフトはない。それはRSSリーダーの機能を全部果たしてくれるブログラインというウェブページを使っているからだろう。翻訳もマックOS Xではシャーロックにそんな機能があった気もするけど,↑であげたヤフーやエキサイトを使っているし,更新時刻確認はなつみかんやブログラインですましているし,Gメールも少しずつ使うことが多くなっている。

 それは,すべてのハードディスク内にあるソフトがネットワーク上に移行するということの始まりと思われ,そしてそれは,ハードディスク自体がネットワーク上に移行する始まりの,ひとつのビジョンなのだろう。ブラウザさえあれば,どこでも辞書が使える,翻訳ができる,いままでに受信したメールを読めて返信ができる。ソフトの設定とデータのすべてを別パソコンでそのまま使えることは,たくさんのパソコンを使っている人にはありがたいし,ネットカフェなどでもそのままソフトを使用できるのでありがたい。パソコンという箱がすべてではなく,接続しているネットワークすべてが自分の環境になる。そのネットワークがどれだけ広がるか,が,これからの毎日となるんだ。



 
[2005.12.15]
  この,空の下で


 ▼日本でも南十字星観測OK、チリに星座カメラ設置(YOMIURI ONLINE)
  http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20051210i507.htm


 いまいる場所と,地球の裏側とを,手の届く場所にする。陽射しのまぶしさに手をかざし,春の空気を鼻先に感じ,風鳥座の光の変化を見澄ます。ネットワークの大空をみあげて。

quote:日本からはみえない南十字星や大小マゼラン雲が輝く,南半球の星空がみられるウェブカメラのページが,10日公開された。アドレスはhttp://rika.educ.kumamoto-u.ac.jp/i-CAN/

 わたしがアクセスしようと思うのがいつも日本時間の真夜中なため,そうするとカメラがある場所は全部日中だったりして,まだみることはできてない。なので暇ができたら試そうと思ってるんだけど,日本にいると絶対みることなんてできないし,海外旅行に行ったときなら真夜中に星をみるために出歩くなんてことは滅多にないわけで,本当にみることができればありがたいウェブカメラだと思う。いま日本の空で勇壮に輝くオリオンも目を奪われるが,死ぬまでに一度でいいから見上げて輝く南十字星をみたい,という願いをかなえてくれることがあるかもしれない。

 ここのところずっと,コンファブレーター(新バージョンが出たばかりなのかえらいサイトが重い)のヴェニスのライブカメラのウィジェットをデスクトップに置いている(常駐しているウィジェットのキャプチャ絵)。サンマルコ広場,ナポレオン翼,大運河,そして,さまざまな水路。日本でお昼を過ぎてやや経つと,ヴェニスは徐々に夜が明けていく。日本が深夜になるころ,ヴェニスは夕暮れから夜に変わる。いま(午前2時)はもう,街路の明かりなどだけが輝き,清閑な景色にみせている。でもどれも,そのスナップは美しく,いま,自分がいる場所のことを忘れさせてくれる。ネットワークは,場所の価値をなくすだろうか? ふと,そんなことを考えている。



 
[2005.12.13]
  世界の構築


 ▼As Wi-Fi spreads, more free locations popping up(USATODAY.com)【英語】
  http://www.usatoday.com/tech/wireless/2005-12-08-wi-fi-free_x.htm


quote:米国では無料のWi-Fiが増えており,パネラ・ブレッドシュロツキーズ・デリのような手軽に利用できる喫茶店やレストラン,ほかにも図書館や公園などで,無料のネット接続が提供されている。パネラ・ブレッドの副社長は2004年に無料のWi-Fiサービスを提供してから,より多くのサンドイッチが売れたかどうかははっきりとは云えないが,「それがわたしたちのカフェに来る理由にはなっている」として,長居してくれるなら「それは食べ物の購入につながる」と云う。無料のWi-Fiは,Wi-Fi-FreeSpotWiFinderなどのページで探すことができる。無料のWi-Fiを持つ都市もいくつかあり,カリフォルニアなどの都市の一部やフィラデルフィアの都市全体はWi-Fiに包まれている。ただしそれらを使うときは慎重になった方がよい。あなたがメールチェック以上のことを行うなら,家に帰るまで待つか有料のホットスポットを利用するのが安全だ。

 まぁ未来の世界では,すべての場所でWi-Fiなどのネットワーク接続が提供されると思われ,いまはその準備段階と云える。が,そう考えるといまの日本は特に遅れている感じがする。わたしは引きこもりなのであれだけど,やっぱり外出してタダでWi-Fiに接続できる場所はあまり知らず,もっとあっていいと思う。有料のWi-Fiは目にすることがあるが,できればタダですませたいと思ってしまうのは当然のこと。ブロードバンドがこんなに普及している国にしては,日本ほどブロードバンドが普及してない米国の方がタダのWi-Fiは多い(ように思う)。

 そりゃ国の広さの差があるから比較は難しいけど,でも記事にあるタダのWi-Fiを掲載しているページをみると,米国のいくつかの名のある都市といまわたしが住んでいる東京とでは,米国の方が多いと感じる。もちろんわたしが知らない無料のWi-Fiが,東京にはたくさんあるかもしれないけど。みなさんもぜひ,日本国内の無料Wi-Fiスポットを調べられるFreeSpotのページで自分の住んでいる住所を入力し,いくつかの業態をチェックして検索してみて欲しい。これがすべてではないだろうが,手軽に使える場所がどれだけあるか調べてみるとよい。

 何年後になるかなんて想像も難しいけど,いま携帯電話を使える場所(ほかにも地下街や地下鉄などもすべて)は,すべて無料のWi-Fiエリアになるだろう。それをムチャな予想だと云う人もいるだろうが,そうなって初めて,機能的な世界が構築されることになる。いつでも,どこにいても,メール,音声チャット,テキストチャット,情報検索,データの送信と受信ができる。買い物も,用語の意味調べも,コミュニケーションも,録画などの予約とかだって,すべてそこで行える。日本と云う国は,果たしてどれだけその未来に向かって,進んでいるだろうか?



 
[2005.12.11]
  ウイルス天国


 ▼New Sober worm expected to hit Jan. 5(Zeropaid.com News)【英語】
  http://www.zeropaid.com/news/6005/


 「マキは最後にウイルスみたのいつ?」「いつかな? ほとんどメールサーバーで削除されてるだろしね。ちっちゃいときに1度か2度みただけかな。もぉおぼえてないよ」「ふっ,ふっ,ふっ」「な,なによ…」「勝ったな」「な,なに?」。

quote:新しい「ソバー」(Sober)というワーム(ウイルス)は政治的な意図でスパムメールを送信し,ベリサイン社のセキュリティ部門であるiDefense社では前回攻撃が行われた11月22日に,今年もっとも多くのウイルスを記録した。そのソバーは,2006年1月5日にまた攻撃を行う予定とのこと。その日はドイツのナチス党の87回目の結党記念日となる。

 ウイルスのニュースなんて最近みないなぁと思ってたりする。日本ではずーーーっとキンタマウイルスの話ばかりはたまに報じられるけど,それ以外のウイルスの名前はおぼえてない。まぁそのキンタマウイルスは,昨日あたりもJALの副操縦士のパソコンからグアムと17の日本の空港の制限立入区域に入るパスワードをばらまいたとかで話に出ていたようだけど(Zeropaid.com Newsの記事),なんかもぉ飽きたよという雰囲気が漂っているような気も。まぁ関係者にとっちゃエライことだろけどね。いろんな亜種があるソバーは,久しぶりに大きな話題になるだろか。

 「ねぇマキ。ウイルスってなくなんないね」「なによ,急に」「ぃゃ,久しぶりにスパムメールのフォルダをのぞいたらさ,変なファイルがくっついてるのがあって,ソフトで調べたらウイルスだったからさ」「へぇ。1日何百も来てるスパムメールのなかから,それをみつけ出すあんたもすごいけどね」「まぁ,そだね。またまただよ,きっと。で,なんでなくなんないのかなって」「ま〜,一部の人の遊びとしては最適なんぢゃない? 前にテキストチャットでウイルス作ってるって人がいたけど,ウイルス除去ソフトに自分の作ったウイルスが登録されてるとうれしいって云ってたしね」「なんだそれ」「ウイルス作者も,作家や音楽のアーティストとかも変わんないってことだよ。いまは迷惑になることも少ないし」「なくなんない理由って,それが?」「人間なんて,そんなもんだってことよ」。



 
[2005.12.09]
  現実の,人間


 ▼China hobbles mobile users(p2pnet.net)【英語】
  http://p2pnet.net/story/7213/


 お話のなかに出てくる人間と,現実の人間とは,天と地ほどの違いがある。だから,ネットワークは,こぉなっていて,変わることはない。

quote:新しい規制によって,中国のすべての携帯電話ユーザーはすぐに登録をするか,接続を失うかになる。プリペイドカードで携帯電話を使う約2億人がこの影響を受けると,新華社の記事は伝えている。この規制は,今月行われることになっている。追記。あなたが中国人で,中国以外のウェブサイトへのブロックの回避を望むなら,DTI社のプログラム,フリーゲート(キャッシュ)を使って欲しい。

 中国はモバイルユーザーの両足を縛りつけようとしている,というタイトルのp2pnet.netの記事は,かなりきびしく状況を報告している印象が強い。リンク先にある新華社の記事では,中国国家は電話による詐欺や違法なテキストをこの規制を行う理由にしているようだが,日本で携帯電話を使っていて,どれほどの電話による詐欺や違法なテキストに出会うかを考えると,この規制がマトモな考えによるものかどうかは,すぐに察しが付くだろう。これは,さまざまな(中国国家にとって余計な)情報の隠蔽や通信の妨害が目的だ。

 ネットワーク上には余計な情報も多い。グロい画像や犯罪に使えるテキストもあるだろう。だからと云って,それを削除しても,同じ情報は必ずどこかにあり,なくなることはない。ネットワークに人間がいる限り,必ずそれもある。なぜか? 人間とはそういう生き物だからだ。セックスをしない人間はいない。他人を嫌わない人間はいない。嘘をつかない人間はいない。嫌がらせの気持ちを持たない人間はいない。人を恨まない人間はいない。残念かもしれないけど,それが人間であり,だからネットワークにはその情報もある。誰もそれを,とめることなどできない。



 
[2005.12.07]
  last forever, this situation?


 ▼Apple’s Intel Macs coming in June after all?(www.engadget.com)【英語】
  http://www.engadget.com/entry/1234000363071226/


 自分はインテル・マックを使うことがあるだろうかと,ずっと考えている。

quote:結局,インテル・マックは6月? わたしたちはみんな,1月にインテル・マックが登場するという噂を信じるのが好きだ。だが,台湾の卸売り業者からはやっぱり6月登場という噂で,6月6日にコンシューマー製品が登場になるとのこと。確かにアップルは6月までの登場は約束してないし,1月に登場の噂はなんらかのサインではあるのかもしれない。そして台湾の噂がなにに基づくものかもわからない。

 記事ページにある,灰色のアップル・マークのなかに「intel inside」のマークが入っているのは,なかなか印象深い。自分は,別にインテルが特に嫌いなわけぢゃない。まぁインテルとAMDのチップが並んでたらAMDを手に取るけど,取り立てて嫌いな要素があるわけぢゃない。マック,と云うよりアップルのiPodは頭がおかしいと思うけど(他ソフトからの転送を阻止したり,パートナーシップを一切拒否したり),いままでのマックOS Xはどんどんよくなってきて,タイガー(バージョン10.4)はそれなりに完成になっているとは思う。ハードウェア的にもG4とG5をアップルが捨てただけで,現時点ではスペック的に満足の行くものになっている。

 マックOS Xは,レオパルド(バージョン10.5)の発売がいつになるのかはわからないけど,インテル・マック向けオンリーにはなると思われる。そも,クラシック(OS9)→マックOS X(10.0)と同じほどのOSの変更になると思われるのだから,10.5をふたつ作ることなど,そもそも不可能だろう。もしインテル・マックを使わない(買わない)のなら,タイガーは現在のマックの最終OSとなる(と思う)。別に十分満足しているし,このまま使い続けて,ほかのOS(リナックスやBeなど)が成熟したら乗り換えればいいだけの話かもしれない。ぃゃ,そぉ考えるのは,やっぱりインテル・マックを使わないとどこかで考えているからか。登場が1月になるのか6月になるのかはわからないけど,現時点では,自分はそんな考えのようだ。68kのころからマックを使ってた自分としては,少し,残念ではあるけど。



 
[2005.12.05]
  blueTooTh To connecT


 ▼PLEN: the Bluetooth controlled smooth criminal(www.engadget.com)【英語】
  http://www.engadget.com/entry/1234000493070696/


 パソコンの操作,電子レンジの操作,部屋などのドアの電子ロックの操作など,ブルートゥースを使用できる範囲はさまざまあり,その端末として,携帯電話はいまのところ真っ先にあがると思うのだけど,なんでそんな話をきかないんだ?

quote:こいつはブルートゥースで操作できる最初のロボットではない。だがこのPLENと呼ばれるロボットは,約25万円(2000ドル)で3月に発売され,BREW使用可能な携帯電話で操作が可能になる(Akihabara Newsの記事)。

 Akihabara Newsの記事にもロボットの写真があり,なんに使えるのかはさっぱりわからないけど,携帯電話のブルートゥースで動かせるロボット,ってだけでそそるものが大きい。そう思ってしまうのは,とあるアニメでおにゃにょこが携帯電話でしゃべってドデカイロボットを操作しているのを観ているからだろか? まぁそれはあんまりだとしても,携帯電話でパソコンを操作するサーリング・クリッカーのように,いろんなもののリモコンとして携帯電話は最適であり,現時点ではそのための無線技術としてブルートゥースが筆頭として存在する。

 わたしのブルートゥースの使用範囲は,携帯電話(ノキア7600)では,サーリング・クリッカーが使えないので,ヘッドセットの使用(パソコンでも使える)と,パソコン(Mac)からのMP3ファイル,アドレスカードなどのファイル転送がメインで使わない日はない。ノートPC(iBook)で携帯電話と接続してのネット接続もできるようにはしてあるが,USB端末でウィルコム(旧AirH")での接続を定額にしているので,そのブルートゥースでの接続はあまり使わない。パソコンではブルートゥースのキーボードとマウスを使ってたけど,数カ月毎の電池交換が結構面倒で,新しくしたディスプレイにUSB接続端子があることでそれの使用に切り替え,ブルートゥースはいまは不使用だ。日本の携帯電話事情にはさっぱり詳しくないので,いまどきブルートゥースを使用できない携帯電話があるとは思えなかったりするけど,どぉなのかな。まぁ国内でしか売る気がない携帯電話機では,そもそも一般的なブルートゥース端末として使用することなんてできやしないか。がっかりだ。



 
[2005.12.03]
  惜しくかなしい年末


 ▼Adobe/Macromedia Merger on Verge of Closing(PC Magazine)【英語】
  http://www.pcmag.com/article2/0,1895,1895786,00.asp


 たとえばJPEGで,容量を削りながら(圧縮を強くしながら)できる限りきれいな画像のままで書き出す能力は,ファイヤーワークスがいちばんだと思うのだけどナ…。

quote:アドビ社マクロメディア社の買収における最終調整を行っており,マクロメディアは12月3日で業務を終える予定である。アドビは買収が完了することで,一体となった製品開発とテクノロジー戦略が動き出すことになる。アドビのスポークスマン,ホーリー・キャンベル氏は「我々の目的のひとつは,フラッシュとPDFをさまざまなOSやデバイスに拡大し,組み込んでいくこと」と述べる。

 わたしがとても好きで使っている市販ソフトのひとつに,マクロメディアのファイヤーワークスがある。最初に使ったのがプライベートでだったか仕事でだったかはおぼえてないけど,大きな画像中にたくさんのリンクを配置するクリッカブルマップの作成や,容量削減のために大きい画像を分割してHTMLで組み合わせるような画像結合にはとても便利だった。同じマクロメディアのHTMLエディター(だけでは収まらない機能があったけど)のドリームウェーバーはわたしは使うことは少なかったが,マクロメディアはフラッシュも含めてウェブ作成の統合環境をしっかりと保持していたと思う。

 なので,そのマクロメディアがなくなってしまうことは,かなしいことと感じてしまう。特にフラッシュは,PDFのなかに取り込まれていくにはあまりにも惜しいフォーマットと思う。グーグル・ビデオなどでブラウザでみる動画のフォーマットとしてもそのポジションを得ているなか,似ている部分が多いからという理由だけでPDFと一緒にしてしまうのはあまりにももったいない。PDFのよい部分も殺されるし,フラッシュのよい部分も殺されてしまう。それが,とにかく心配だ(と,仕事でたくさんの素晴らしいフラッシュをみたあとだからかもしれないけど,強く思う)。



 
[2005.12.01]
  待ち望まれている通貨


 ▼Mobile wallets take off in Japan(BBC NEWS)【英語】
  http://news.bbc.co.uk/1/hi/programmes/click_online/4384500.stm


 店と呼ばれるもののほとんどがネット上にあることになる将来に,全然支払いに使えなくなるカードに意味があるだろうか? 海外の(同じようにやっぱりネット上の)店舗に行ってさっぱり使えないカードに意味があるだろうか? だから,登場が待ち望まれているものがある。

quote:2700万人が暮らす東京圏では,ここ数年で前払いシステムのカードが普及している。彼らは朝それを持って家を出て,小さな支払いや駅の改札の通過をそれですませる。そして東京都民の3人に2人が必ず持って出るものに携帯電話があり,そのふたつをまとめる視点がある。そう,あなたはお金を入れた財布にサヨナラを云うときにある。

 本当に財布としてそのようなカードを使っている人というのは,そんなに多くはないだろうと思うけど,でも少しずつそれは広がっているのは確かなのだろう。JR東日本のスイカとやらも,単に定期券として持っている人の方が多そうだ。引きこもりのわたしはよく知らないけど,携帯電話でその役割を果たせるものの話も記事中にあるが,携帯電話としては使っていても財布としてはまだ全然使っていない人も多そうな気がする。あおっているだけのニュースが多いなか,それに引きずられるようになっている人もいるかもしれないけど,でも,それらによって,そも現金というものの価値が変化しているのは事実なんだろう。

 将来的には街中にある店などわずかな数になるのだから,代替式の通貨が必要になるけど,利便性をさっぱり出せない現在の銀行の発行物も,省けないものが多すぎる現在のクレジットカードも,その役割を果たすには十分でない。もっとネットワークとの親和性が高く,日本だけとかそんな小さな地域でしか役に立たないものではない,そんな代替通貨が登場してくるのが待たれている。本当は国自体がそれを支援しなくちゃいけないんだけど,そんな頭を持っている人間は残念ながらひとりもいないしね。さて。そんな代替通貨は,いつ,どこから出てくるかな。



テレワークならECナビ Yahoo 楽天 LINEがデータ消費ゼロで月額500円〜!
無料ホームページ 無料のクレジットカード 海外格安航空券 海外旅行保険が無料! 海外ホテル